す⊃ぽんはむの”元”NAVERまとめ

大部分は まだテキストのみ。順次、画像を復元します。

「構造に問題あったが、刑事責任は問えず」── CTVビル(CTV Building)倒壊事故

カンタベリー地震クライストチャーチ】CTVビルの倒壊原因の最終報告/他を精査中だった現地NZ警察は、安全基準に満たない建築と、その建築物の継続使用に至らしめた関係者らの刑事責任を問える、とみて捜査を始めたのだったが…


WHAT's NEW 最新情報 ── ダルジール市長、倒壊9年で遺族に謝罪表明


建築を認可した(当時の)市側の責任を認め、謝罪
もとより、問題の"認可ミス"はクライストチャーチの市政史上最長、実に「5期15年間!?に及ぶ保守党"長期市政"の時代」末期で起きたこと。

このとき市長の座にあった人物は、震災前の08年にすでに他界しています。また今回謝罪した市長は、震災前後の防災対応を指揮した人ですらありません。

災害中に市長だったパーカー氏(現67歳)は震災2年後の市長選を前に、3度目の任期を務め上げるだけの気力が自分には残っていない、として出馬しませんでした。

[註] 図中の政党名は"党議員出身だが無所属として立候補"している場合を含む。


"裁き無くして幕は閉じず"
【←画像】
CTV全壊事故で母親を亡くしたジュリー・ヒッブスさん。

式典後、これからも闘い続ける、との決意を新たにしていた。


まさかの!?「立件見送り」で幕引きへ


2017年11月29日「建築基準に合致させて建てていれば(ビルは地震で)絶対に倒壊しなかった」ことを証明し切れない、との最終判断から(刑事事件としての)立件は断念せざるを得なかった……との会見発表。
 
奇しくも翌日11月30日 国内ニュースとして、笹子トンネル天井板落下事故(2012年12月)の管理者側責任が(規定通り保守点検されていれば天井板は落下せずに済んだと)認められ、中日本高速前社長ら8人が書類送検された……のとは対照的な判断が下されたことになります。


日本人犠牲のニュージーランド地震 ビル倒壊の立件見送り
NHKニュース



警察の会見を伝える現地ニュース
No charges to be laid over CTV building collapse police


※捜査当局は↓9ヵ月前に、進展状況を遺族に説明していました。
結論を受け今回、改めて遺族らに説明する機会を設けるとのこと。


それ以前の「調査分析」関連情報


ニュージーランド警察、昨年末ようやく全捜査の完了を報告するも「訴追の具体的検討は2017年明け以降」とも表明していた。
NZ警察は、足かけ2年余に及んだ刑事捜査の終結を発表したものの、この結果から具体的な訴追の検討に入る作業は来年2017年に持ち越すことも明らかにした。


2015年8月現在の、倒壊現場
ビルの東に面していた通り側から…Googleストリートビューより。

1区画まるまる、(北[=画面の右]方向に建っていた建物も含め)更地になっています。


ちなみに現在のGoogleストリートビューは場所移動だけでなく、震災前の街と"時間を行き来"することもできる
上の画像、右手の6階屋がCTVビル。
      ↑
      ↓
下の画像は、2015年8月現在。


「人災の疑い」を公認、2014年から刑事捜査に入っていた


CTVビル倒壊、現地警察が刑事事件としての捜査開始を決定
New Zealand Herald】十分に刑事責任を問えるだけの証拠が揃った、と判断。


NZ警察の公式声明
(日本語)※原版はPDF文書
 同様に、中国報道機関向けの(中国語訳)声明も掲げられています。


CTV Building collapse investigation stand-up
ニュージーランド警察(New Zealand Police)広報より。【英字】


はじめに   ~倒壊原因究明の経緯を振り返る~


【ご注意】
 当サイトの情報は、基本的に「上段の記事ほど、ニュース鮮度が新しい」ものとなっております。

 最初に閲覧されるかたは、当まとめ後半に記載の「イントロダクション」から読み進めを願います。


倒壊前(2004年)のCTVビル
キングス・エデュケーションが入居する前の、外装リフォーム施工直後の写真と思われます。


最新情報: 最終報告のまとめ、発表は11月30日に。


王立委、11月30日に最終報告期限を延期
昨年2月のニュージーランド(NZ)南部地震で、CTVビルの倒壊原因を調べているNZ独立調査機関「王立委員会」は10月23日、最終報告書をまとめる期限を11月30日までに延期すると発表した。これまでの期限は同月12日までだった。


王立委による捜査情報[日本語版]の開示


日本のご遺族のみなさまへ


地震発生時、ビル内にいた生存者が語る「赤裸々な事実」
公聴会における証言記録から書き起こされた英語文の詳細が、一字一句、和訳されて公開(PDF文書)されていました。
※2012年11月現在、ウェブ掲載を終えています。


2012-07-17 設計会社、証拠書類の一部を廃棄か?


公聴会で設計会社代表が証言
昨年2月のニュージーランドクライストチャーチ地震で、県関係者13人を含む115人が死亡したCTVビルの設計会社が、建設認可などに関わる重要な証拠書類の一部を廃棄した可能性があることがわかった。=読売新聞=


2012-02-09 建築住宅庁が事故調レポートを公開


28邦人死亡のNZビル、欠陥建築の可能性も
クライストチャーチ】昨年2月のニュージーランドクライストチャーチ地震で、日本人28人を含む115人が死亡したCTVビルについて、ニュージーランドの建築住宅庁は9日、倒壊原因に関する報告書を発表した。=読売新聞=


カンタベリーテレビビル倒壊に関する政府報告書(要旨)
ニュージーランド政府が2月9日に公表したカンタベリーテレビビルの倒壊に関する調査報告書の要旨は次の通り。


(1)柱の弾力性や強度、耐震壁の配置方法が1986年の建設当時の建築基準を満たしていなかった。

(2)強い横揺れと柱の弾力性不足、耐震壁が対称的に配置されていなかったことの3点が倒壊の重大な要因。

(3)倒壊過程を正確に示すことはできないが、まず中高層階の東側の柱が崩れるなどし、低層階の柱への負荷を高め、倒壊につながったとみられる。建物が当初、東側へ傾いたとする目撃者の証言とも一致する。

(4)建物の構造を支える耐震壁が対称的に配置されていなかったため、揺れている間に建物全体がねじれるように動き、柱などへの負荷を高めた。(共同)


NZビル倒壊「建築基準満たさず」 調査結果、強度不足など指摘
シドニー】昨年2月のニュージーランドクライストチャーチ市の地震で、同国建築住宅庁は9日、日本人28人を含む多くの犠牲者を出したCTVビルの倒壊原因について、ビルが建築基準を満たしていなかったと結論付けた技術調査報告書を公表した。=日本経済新聞=


倒壊のCTVビル 90年調査で「構造的欠陥」
毎日新聞


関連写真(報告書より)等


「ノース・コア」1階部分の壁には、びっしりと水平方向のヒビが。
報告書では、倒壊を免れたエレベーターシャフト部分を「ノース・コア」と呼称している。

当該部分の一階、壁表面には細かい「横ヒビ」が走っていた。

強いヨコ方向の「ひねり負荷」が、この土台部分に集中していたことを物語っている。


「ノース・コア」6階の床(=5階の天井)板 断面
いっきに(紙が破れるように)バリバリと「引き裂かれた」ようだ。

材質が(低層階の床に比べ)モロかったと指摘されている。

上層階ほど脆弱さが増す建築構造は、副次的な「全倒壊原因」のひとつとされる。


南西角の円柱
鉄筋が(破断こそしていないが)ボキボキと各階の床支持部が「砕きほぐされて」、北方向に倒れ込んでいる。


階ごとに「砕き折れて」しまった東外側の円柱
まったく壁支持部の無かった東側の円柱は、どれも床(=天井)支持部で「ひねり折られて」いる。

全崩壊へ連鎖するプロセスの、ここが直接的な「開始点」だった、とされる。

壁を代替する支持構造としては、建築当時の強度(や柔軟性)基準も満たしていなかった、と指摘されている。



ただNZ警察も声明で述べている通り、この調査が出たから(ただちに)設計者や建設責任者の刑事責任を問えるか? と言うと、そんな容易な話ではない。

基準値以下、との判定もあくまで「何度かの震災後のがれきをサンプリングした計測値」に基づく。

それが建造当時にも同様の強度だったか。さらに建築会社は70年代の一時期に存在しただけで、その後清算されている。「誰々が、たしかに(建材が)強度不足と認識できたのに義務を怠った」と明白に証明するには、余りにも年月が経ち過ぎている。


非常階段を支えていた南面中央の壁は、建物が崩壊後に(自重で)折れ曲がっていた。
南の壁は(それ自体だけでは)耐震壁に必要な強度基準を満たしていたと考えられている。

鉄筋も破断せず、(一次瞬間的な)崩落は免れた。

しかし全階が落下した衝撃と自重で、次の瞬間には2階床近くから建物側(北方向)に「へし曲がり」はじめた。

最後には原型をとどめたまま(屋上へ)覆いかぶさるように倒れ込んだ、とされる。

なお設計時点で「ノース・コア」とこの南壁を非対称に配置したことは、地震動から「ねじれ動」への増幅を招き全崩落の「遠因」のひとつになった、ともされている。


公表された解析アニメーション
【クリックすると動きます】

構造シミュレーションにおいても、ヨコ揺れから「ねじれ動」へ波及する様子が確認された。


・・・と言うワケで今は、倒壊のわずか5カ月前に、このビルの耐震強度を「保証」した市当局に対する批判が高まってきている


【CTVテレビ生存社員は語った】
地震発生時は外出していて難を逃れた解説者が「今さらあのビルが欠陥建造物だった、と結論づけられても空しい想いにかられるだけ。ならばなぜ、シティカウンシルは前年の『9月4日震災』(※マグニチュード7)直後の立ち入り検査で、あのビルに《今後とも安全》というレッテルを発布したのか? われわれ(入居者)が『ひどい揺れかたで先々が心配だ』と訴えていたのに」と焦燥をにじませてコメントしています。


市当局がCTVビルに発布していたグリーン証書(査察証)
=画像はサンプル=

クライストチャーチのシティカウンシルは、震災後も住めるか住めないかを(建物検診の上)色分けの証書で区分しており、CTVビルには「使用居住に全く支障なし」というグリーン証書を与えていました。

これが今でも、ビル所有主らの「構造に問題はなかった」とする主張を正当化する「最大の根拠」、事実上の「免罪符」になっています。


刑事責任の追及は?


警察、ビル倒壊で捜査検討=欠陥建築で刑事責任追及も
シドニーニュージーランドの警察当局は9日、昨年2月の地震で倒壊し日本人28人を含む100人以上が犠牲となったクライストチャーチカンタベリーテレビ(CTV)ビルが建設当時の建築基準を満たしていなかったとする同国建築住宅庁の調査報告を受け、設計・建設関係者の刑事責任を問う捜査を行うかどうか検討すると表明した。=時事通信=


Police investigate CTV building failures | NATIONAL News
現地の警察当局は「ビル構造に欠陥あり」との建築住宅庁の調査報告公表を受けて、関連の調査担当者や管理責任者に業務上の過失致死傷罪が問えるか、同報告内容の裏付け捜査に着手する。



NZ警察も、報告書の公表を評価する声明を発表した。
── われわれは立件に向けて努力するが、まだ多くの困難を乗り越える必要がある。
(広報担当官 : Malcolm Burgess氏)


震災前日、富山外国語専門学校生らの集合スナップ
── このなかの12名が生還できなかった。


2011-10-17 王立委による調査(公聴会スタート)


カンタベリー公聴会 記録映像リンクまとめ


調査は当初の予定より大幅に遅れており、公聴会の日程も遅れる可能性がある。
中間報告の期限だった10月11日、NZ王立委員会はレポートを提出できないまま、今後の調査方針を示すにとどまった。


レッドゾーン(取り壊し地区)
に選定され区域のひとつ。リッチフィールド通り。


吹き飛んだ「記憶」
3.11の東北の災厄は、その規模の違いからクライストチャーチの記憶を日本人から吹き飛ばした。カンタベリーでも震災からの復興は道半ば…にすら至っていない。地震で倒壊こそしなかったものの、建て直さないと住めないと診断された建造物が尋常でない棟数に及ぶからだ。

クライストチャーチ市は6月8日、周辺全域が取り壊し地区となった「レッドゾーン」の現状を伝えるため、内外のマスコミに現場周回ツアーを組んで説明を行った。

今や、地震×津波×原発事故の三重苦で「それどころではなくなった」日本のマスコミの大半は、この取材に参加しなかった。



倒壊前の建物内部の様子(授業風景)


事故後の動向や経緯


(6)NZ地震、邦人被災ビル倒壊で公聴会開催へ・・・来年3月にも。
王立委は、同様に倒壊原因を調べている建築住宅庁の報告内容を踏まえて公聴会を開く方針。同庁の調査は当初の予定より大幅に遅れており、公聴会の日程も遅れる可能性がある。


(5)CTVビル調査遅れる|原因究明に影響も?
シドニー時事】ニュージーランド建築住宅庁は30日、今年2月の南島クライストチャーチ地震で倒壊し、日本人28人を含む死者を出したCTVビルに関する同庁の調査がいまだに継続中であることを明らかにした。調査の遅れは、ニュージーランド最高の独立調査機関、王立委員会による倒壊原因調査の日程にも影響を与えそうだ。
 同庁は当初、7月末までに報告書を王立委に提出する予定だった。しかし、30日公表された報告書は、調査対象のビル4棟のうちCTVビルを除く3棟の調査結果が出ただけ。同庁は「CTVビルに関する調査は極めて複雑で、時間をかけて徹底的に行うことが重要」としている。


(4)CTVビル倒壊責任を巡り、早々と金銭要求をチラつかせる中国政府。
3月15日付の台湾報道によれば、外交ルートを通じ(委員会が今後どう判定するにせよ)ビル管理者側に業務上の過失があったとして、相応な遺族補償を求める考えを表明しました。


(3)王立委員会による建造物倒壊原因の究明について
●(a)2010年12月26日の地震、(b)2011年2月22日の地震 を連動的なダメージとして捉え、調査の対象とします。
●2011年10月11日までに中間報告書を公表、2012年4月11日までに最終報告書を公表します。
●王立委員会は「罪人叩き」の場ではありません。捜査活動の目的は、なぜ「限られた一部の建物だけ」が崩壊に至ったかを科学的に解明し、明瞭な再発防止策を見出すことです。


(2)「CTVビル」が英語版ウィキペディアに収録される。
上掲の同ビル外観画像が掲載され、基本設計は70年代にまで遡るため「免震構造」は採用されていなかったこと・・・などが詳説されています。


(1)「カンタベリーTV」5月より順次、取材活動と放送を再開。
倒壊で社屋や送信設備もろとも人材の大半を失った《カンタベリー・テレビ|CTV》は、早くも5月2日には限定テーブルで放送を再開しました。


イントロダクション


現地が伝える「崩落直後のCTVビル」
もうもうと白煙が立ち込め始めています。この時点では救助隊も駆けつけていませんでした。


倒れた南外壁の『キングス・エデュケーション』看板
同じく、救助活動前に撮られた画像


被災以前の外観からは、ずいぶん立派な建物に見えたのですが。これが北壁の中央部(=いわゆる、エレベータシャフトとトイレ&給湯区画)だけを残して、およそ「12秒間で」ほぼ全壊しました。

2月22日の震災ではニュージーランド全土で181名が死亡。そのうちの実に116名が、市街中心地にある『CTVビル』たった1棟の中で(崩壊した)建物の下敷きになった人たちでした。さらに邦人犠牲者は、そのうちの(語学留学中だった生徒および教員スタッフら)28名にも上りました。


2月22日、徹夜で捜索が続く
(Kyodo: Reuters)


消火・救助開始後の現場空撮


現地で捜索支援にあたる日本からの救援隊員ら
ニュージーランド政府からの支援要請を受け、政府は警察や消防などで作る66人の国際緊急援助隊を現地に派遣しました。
【2月24日に現地入り、3月6日に任務終了。8日に帰国】


市街の中心地にあるビルですから、築年数は古い?のかも※1 しれませんが、オーナーさんが小奇麗にリフォームされたのか、外観は「とりわけ崩落しやすい」ようには映りません。非常階段※2 が前面に目立って、「むしろ安全そう」にさえ見えます。

【※1 震災直後、倒壊したビルは今からおよそ30年前に建設された、とNHK他が報道。さらに一時は「1975年竣工」との現地報道が伝えられましたが、冒頭にあげたWikiの最新記述によれば「70年代の設計で1986年ごろ建造」とのこと。記録を調べてすら正確な竣工年があやふやになるほどの「老朽ビル」だった、ということですか。 見た目が立派そうなのは(リフォーム工事による)化粧直しのおかげだったのですね。】
【※2 その非常階段は被災後の写真で「ビル内側に倒れこんで」います。四方の壁が中心を覆い込むように潰れた?のでしょうか。救助された語学生たちも、「4Fカフェテリアで食事中に地震が来て、直後に床が抜けて(床もろとも)落ちた」と証言しています。】

日本人留学生に対するレッスンの昼休みは12:30-1:30。地震の襲来が12:51でしたから、建物外へ昼食をとりに出た学生や職員らが間一髪、難を逃れています。地震が20分早ければ、彼ら全員が瓦礫に埋もれるところでした。

ちなみに当ビルは《CTVビル》と命名こそされていたものの、ビル所有者は《カンタベリー・テレビ》社ではなく、地主である2家族の共同所有(名義は、共同設立の会社名義)なのだそうです。
 
4Fに入居していた↓『キングス・エデュケーション』は7月末時点、さすがにまだ代替校舎の取得や留学受入れを再開できる状況にないようで、かつての公式ウェブサイトは現在デッドリンクになっています。

関連ブログ > 震災直前の学校取材:http://ameblo.jp/arcnz/entry-10736399930.html


捜索活動終了後、残された疑問


倒壊した瓦礫のありさまは、上層フロアから自重のGで瞬間的に支持構造を押し潰していく「パンケーキクラッシュ」が起きたことを伺わせます。そも現場の様相そのものが、あの世界貿易センタービル南タワーの残骸を強く想い起させるものでした。加えて震災直後より何時間かは「崩落層」下部からの火災が収まらなかったため、わずかに保たれた間隙の酸素も奪われ、(空気と比重がほぼ同じ)一酸化炭素が充満したと考えられています。

そして、こういう「身も蓋もない」ストレートな壊れ方は、たとえば実態が「積み木」同然の強度偽装物件とか、あるいは「9.11」のときみたく航空機の両翼がカッターのように鉄骨をスライスでもしない限り、そうそう起き得るものではないと思われるのです。


被災直前、1~2Fの壁面に複数のドリル孔?


【2011年 2月28日 更新】《CTVビル》の耐震強度がきわめて不十分だったのではないか?との指摘が相次ぐなか、新事実の証言もありました。

よりにもよって・・・ビル裏手(西側)に隣接していた2階建ビルが建て替えのため、解体工事の真最中でした。震災の前日には《CTVビル》の西壁面が削岩機の振動で壊れるのを防ぐため、補強木材を継ぐためのドリル孔を多数(CTV側の壁に)穿っていた!?ことが判明。 証言通りなら、1Fと2Fの壁面に補強木材を組み付ける直前の、まさに最悪のタイミングで激震が襲ったことになります。

とゆーか、そんなに壁が「危ない」状態だったのなら、《CTVビル》自体を一時的に閉鎖&全フロア休館とすべきではなかったのか。当時の工事内容や進めかたの検証如何によっては、「人災」の側面も浮上してくる可能性があります。> [ 以下に補足フォト ]


「疑惑の」解体工事
(資料画像)


参考サイト (外部リンク)


ctv building - 震災後1年経った崩落跡地の様子


【インタビュー動画】 最愛の我が子を失った中国の遺族らを訪ねる



ラッセル・クロウ氏による震災復興アピール