異物混入あたりまえ!? ロシアの(水産物の)缶詰め加工は、相当に「いー加減である」らしい
さんまの美味しい季節。これから冬にかけ、北海漁業の天国ロシアでは、新鮮なサカナがいっぱい捕れる。。。しかし、そのまま缶詰工場に運ばれた「海の幸」には、手抜き&ゴマカしを厭わぬ悪徳加工業者による「食の被害」があとを絶たない、とか・・・。
さて、「ロシア製の魚缶」と言えば...
世界的に話題になったのが、これ。
今もまだ記憶にあたらしい、2007年にネットで世界に知れ渡った「この事件」ですね。
ニシンの水煮缶を開けたら、ナニやら、明らかに(ニシンとは)体色の異なるクリーチャーの破砕片が「ニッ♪」とばかりに牙?をのぞかせていた...というww
フツーの感覚の現代人なら、もうこれで「ひと缶まるごと」箸をつける気にはなりませんわなあ。
より詳しくは↓
http://10e.org/mt2/archives/200703/210225.php
当初、世界はこれを「偶発的な事故」としてオモシロがった。しかし、ロシアの消費者にとっては、そうではなかった。ナンと、それから数年、ずっと現在に至るまで「不良な缶詰」が出現しまくった^^;らしい。
被害例1: 缶から寄生虫が出てくる
これとか、
これとか、
これも。 奇しくも全部、同じくらいの体長、同じ種類の甲殻虫のよーに見える
正体は、これ。
釣りをするかたには広く知られた、魚類の口の中に寄生する「ウオノエ」という虫なんだそう。
魚の頭蓋がカットされる前に口から這い出し、他の魚肉と茹でられるうちに、自分たちの(頑丈な)身体だけがホグれずにカタチを留めたのか。
見るからに「海のGKB」といった風体。
被害例2: 缶からタバコが出てくる
言うまでもなく、人災。
食品加工の現場で「作業中に喫煙」ですからねえ。
こーなると「髪の毛やフケ、爪のアカ」なんて、フツーに混ざってんじゃないの? という気がしてなりませんw
これは、「まるごと1本」が底に入ってた、という珍しい例
想像するに、火を点けよーとして手がすべり、誤ってコンベヤ上の缶のなかに落下。
拾い出す間もなく次の瞬間、注入バルブから具材が充填されて「万事休す」。
そんなところでしょう^^;
被害例3: 見た目が違い過ぎ
ラベルには、大ぶりにスライスした切り身の絵。 しかし...!!
実際には、食い散らかしたよーな「残飯状態」の中身【写真:下】しか入っていませんでした。
いつぞやの「腐ったおせち」事件が想い起こされますね。
被害例4: ラベルの巻き替え
典型的な偽装ですが・・・
時間がなかったのか^^;元のラベルの上から「二重巻き」。
当然ながら、すぐにアシがつき(本まとめの被害例のなかでは唯一)首謀者が逮捕されています。
被害例5: 中身が少ない
開けたら、スカスカ。
エビと魚肉のあいびきミンチ、のよーなモノのようですが、缶に表記の内容量が200g。
しかし、ごらんのよーに、具だけを測ったら120gしかない。残りは(入ってるハズのない)大量の水でした。
これがホントの「水増し販売」ってやつです。
結局は、ロシアにも根付く「格差社会」の賜物。庶民向けの「安かろう缶詰」がハビこる一方で、「高級缶詰」の商品開発も進む。消費者は貧富が、水産加工業者は収益性が両極化。格安缶詰の衛生品質はどんどん落ちてゆく...
減らぬ粗製魚缶、偽装魚缶 ── 取締り当局もアタマを痛める。
事態の深刻さは、全国ニュース↑ になった。 その一方で・・・
これぞ「ロシア流」? リッチ層に向けた「高級缶詰」も出現
開けたらそのまま皿に盛って出せる「調理済み、盛り付け済み」の高級缶!?
日本の「高級志向」レトルト商品を、ロシア流の手法で作ろうとしたら、こうなった?
ここまで手間ヒマかけりゃ、まさか寄生虫は混ざんないでしょうけど^^;
魚缶詰の話 : ロシア専業主婦日記
そこそこの値段のモノは「美味しい」。