す⊃ぽんはむの”元”NAVERまとめ

大部分は まだテキストのみ。順次、画像を復元します。

宇宙人ジョーンズや白戸家より昔、14年も続く北欧スウェーデンの『長寿コメディ・ドラマCM』とは!?

大きな地球、上には上がいるモノです。お決まりのベテラン・キャスト陣が演じる、思わず吹きそーになる『連続コメディCM』も、けっして!日本だけで作られてるワケじゃありません。


1. は じ め に


それは、スウェーデンの大手スーパーチェーン《ICA|イーカ》のTVコマーシャル・シリーズ!!
放映開始は実に2001年!?
── 今から14年も前まで遡る。

ICAチェーンの、とある店舗を仕切る老店長と、その「カワいい部下(=従業員)たち」との、心あたたまる?交流や仕事ぶり。
こうした日常の風景を、コミカルに綴ってゆく連作CMなのであ~る♪♪


特価商品が次々アップで映され、3Dテロップで値段表示される...のがミソ。
←たとえば左の場合、《Arla Foods》社のスモークチーズの店頭価格が、キロ当たりで59.9クローナ(59クローナ90オーラ)であるコトを示す。

ちなみにこれは、日本円にして(2013年6月現在の相場換算で)およそ880円に相当。どんな格安の輸入チーズでも(日本でホール買いしたら)6~7,000円はするコトを考えると、さっすがチーズは「ヨーロッパ人の味噌」。基本食材だけに安さハンパない^^;


クローナ未満の端数が出ないときは「AA:BB」とは書かず、単に「●●kr」などと表示する。15kr なら「15クローナ」。15個入り卵パックも《ICA》じゃ15クローナ(約220円)だとか。

チーズは安いけど、卵はフツー。いかに日本の鶏卵業者が(低価で)ガンバってくれてるか、だね。


2. これまでのCM作品


まずは、ホンの少し前放映の…↓これから。



《イーカ・グラス》新発売!? ~売り場ナビから健康管理まで、ナンでも「おまかせ」情報端末~
今年2014年のエイプリル・フールに1日限り放映された「ジョーク」バージョン。たかが「おふざけ」に、ずいぶんおカネかけてますねえw


.
 
 
以下、2009年以降のモノから、ざっと何本か拾いました。 時期は順不同で。



今週は『スウェーデンまつり』開催です♪・・・のハズが!?



お客様の「どこ」ばっかり、ジロジロ見てる!?
さすがスウェーデンです。



ナンだかみんな、呂律が回ってないよ^^;



ウルフ君が「ステキに思えた」奇跡の日
これまた、スウェーデンだから(地上波TVでも)流せるわなぁwww



商品のお届け先は、いずこ??? 【店長の大冒険】



やっぱり「肉でしょ」!!!
閉店後の店内。セバスチャン主催による「おつかれさま」パーティ。だけど、彼が信奉する菜食主義のメニューだけじゃあ...^^;;



謎のニンジャが店舗ジャック。店長を救い出せっ☆



収録スタジオ飛び出し、どこまでもォ~~!?
対象商品の点数がたくさんある! というコトの喩えです。ワカりやすい(笑)



それは飲めないだろ・・・



★悲報★ スティグ店長、殺害さる!


(キャスト)


レギュラー紹介 <2008年から現在までの主キャスト>

Stig Olsson|スティグ (Hans Mosesson) スタート時-
 シニア世代の店長:温厚さと厳しさを合わせ持つ。ときに突飛な(無理やりな?)販促をスタッフ全員に申し渡すコトもある。まず自らが率先垂範して行動に移すため、他の従業員は(しぶしぶと?)ついて行かざるを得ない^^;
 
Ulf Karlsson|ウルフ (Paul Tilly) スタート時-
 永遠の「使いっぱしり」店員:男性スタッフでは最年少。見栄っ張りで、潜在的に怠け性。調子に乗ると暴走する。独特の「前盛りヘア」はスウェーデン国民の人気の的(?)でもある。
 
Sebastian|セバスチャン(Magnus Skogsberg) 2006-
 中途入店組(1):ウルフより年長な分、行動はデパート店員のようにソツなく、食品や調理知識も豊富。ただ気難しすぎるところがあり、敬虔なベジタリアンであることから、周りは(彼の前では肉食を控える...など)気をつかう。
 
Cindy|シンディ (Cecilia Forss) 2008-
 中途入店組(2):紅一点の女性スタッフながら、従業員の中では一番 物事を合理的に考えられ、老店長の指示にも堂々と不平や異議を申したてる。先輩セバスチャンには頼る一面も見せるが、さらにその上の先輩であるハズのウルフには(彼の業務能力を察してか)遠慮のかけらもない。
 
 
☆ 途中、2009-12年季の3年半は、この他に研修配属のジェリー(jerry|Mats Melin)を加えた5人体制で人気を博していた。シリーズ初期~中期を加えると「のべ店員数」は、実に18名を数える。


3. 解 説 篇


宣伝主の《ICA|イーカ》とは?
出典:ウィキペディア
http://en.wikipedia.org/wiki/ICA_AB

北欧で最大の小売業者。

総店舗数※=1,334店!?は、スウェーデンの「小規模スーパー、スーパー、総合モール業態店」合計の半数を軽く超える圧倒的なシェア。
(※2012年12月末、国内)
 
総合モール型店舗は《MAXI|マキシ》のブランドで展開する。



日本のイオン・グループが、イオン(株)と系列会社全部の出店するスーパー&モール店舗(したがってドラッグストアやコンビニ等は除外)を全部かき集めたとして2,100店くらいであるから、人口が10分の1以下(950万人)のスウェーデンで「1,300店」っつう数字が、いかにモノスゴぃ比率であるか、という話である。

中には、街中の密集地区で、コンビニ×3~4くらいの床面積で切り盛りしてる小型店舗も含まれている。

当然、そんな店に入れば「これでも北欧か」とツッコミを入れたくなるよーな、雑然として窮屈な、俗に言う《ドンキホーテ》的な店内空間が現出せざるを得ない【→ 画像参照】ようである。


そもそも「老店長」?ってあたりから、日本の労働事情とは根底から異なる「高齢化先進国」の余裕?を感じる・・・
昭和の時代、ボクらは「日本企業の経営は人財に重きを置く」と教わったが、トンでもないウソだった。
その思想は日本にではなく、北欧の福祉国に今も生き続ける。

このCMの昼食や夕食シーンでは、売り場の奥の詰め所(兼食堂)に集まって、店長らと一緒に「まかないメニュー」を食べている従業員の姿が頻繁に描かれる。古き良き日本企業のよーに、社員が年齢や職位を超えて「ずいぶんと家族的」なのだ。


ダウン症コメディアン」の起用は、成功と同時に物議をかもす
2009年から昨12年までの3年、「研修生ジェリー」役でレギュラー入りしていたMats Melin氏。

視聴者からCM好感度上位のタレントとして認められる一方、ダウン症患者と健常者、双方の立場から批判的な意見も浴びせられた。

──「障がいネタで売ったり、笑いを取る」のは「自立なのか自虐なのか」。そうさせる周りは「バリアフリーなのか迫害なのか」

人権大国スウェーデンだからこそ、あえて踏み込むコトのできた「社会実験」のひとつ、と言えようか。


ちなみにスウェーデン、各TV番組も長寿になりがち?
ご覧の《ポ・スポレット|鉄道に乗って》という夫婦対抗型の都市当てクイズ(SVT)も、日本の《アタック25》ほどではないが、35年を越えて放送中。

男女共同参画の先進国なので、おしどりセレブが各界に山ほどおり、レギュラーチームの選出に不自由しない...といった裏方事情もあるのかも。


(ライバル会社のCMにも影響)


本作があまりに絶大な視聴者の支持を得て、長期のロングラン連作となっているコトから、《ICA》以外のスーパーマーケットも、コメディ仕立ての定期CMで対抗する...などの影響が見られる。



激安スーパー《 ÖoB|エオブ》のTVコマーシャル


4. 関連リンク


番組(Icas reklamfilmer)についてのWiki詳説 【スウェーデン語】
スタートした2001から現在まで、登場人物&演者一覧...etc.


スウェーデンのスーパーに行ってみよう! −ICA編−
小売大手としての《ICA》店の取り組みについて


スウェーデンのスーパー事情
エコ商品の企画販売や、エコ売り(バラ売り、キロ売り)への取り組みなど。