ご家庭や職場の《救急セット》、まだ「救急箱(常備薬ケース)」とゴッチャにしていませんか?
日本には「置き薬」という独特の生活風習があり、その保管箱を《救急箱》と呼ぶようになりました。しかし、本当に巨大な震災や津波に見舞われた場合、怪我してるのに救急車がその日のうちに来ず、医者に手当てしてもらえない場合、かぜ薬や便秘薬ではナンの救いにもなりません。
よくある「救急箱」ですが・・・
本当にグラっ!と来たとき、これを抱えて逃げ出す人は
まず、いませんわなw
最初から、あなたも「役に立たない」とワカっているからです。
でも、避難中に怪我したらどうします??
救急車は来ませんよ。スマホやケータイだって使えるかどうか。
包帯、消毒薬、湿布、ガーゼ、三角巾、絆創膏・・・・そのときになって思うだろう「外傷 救急セット」だけを、「キャベツひと玉くらいの」分量、持ち出せる用意をすべきではありませんか?
すぐ持ち出せるセットとなると...
商品を検索しても、海外の、ちょっと割高なモノしかありません。
日本では「救急セット」と呼び分けているようですが
「救急セット」で検索しても、簡易のビニールパックに入ってたりする、簡素だけど結構なお値段^^;がする「一式セット」モノなど。
まあ、《非常持出し袋》が別に常備できているご家庭向き!の商品ばかりですね。
ならば、自分で揃えりゃ良いのですよ
容器は小ぶりの、釣り道具や工具用のツールボックスがベスト!
できれば(重くない程度に)頑丈で燃えにくいモノ。持つ手がすべっても、地面にガツンと当たって壊れたり、開いちゃったりしないのが必須!!ですね。
仕分けしやすさ、取り出しやすさが考えられたデザインですから、置き薬用の「救急箱」より何十倍も実用的です♪
ドラッグストアのセール品目を、徐々に買い揃えてストックしてゆきましょう
欧米の主婦ブログなどを見ていると
この手の「わが家の救急ボックス自慢」にしばしば出くわしたりして、参考になります
コマメに買い足してれば、イザと言うとき「あれ、どこだっけ」という迷いもない
救急セットとは言え、頻繁に出し入れしてこそ!の(本番の)使い勝手。
非常食と一緒にして、袋んなかに突っ込んで忘れちゃえばいい、というモノじゃありませんから。
アメリカでは、企業やお店の「販促ツール」で配られたりも
そこのあなた、「そんなの、どーせ中国製の粗悪な・・・」と言わない^^; 実際の修羅場なら、それでも「ナンにも無い」よりゃマシ。
ナンなら、アルコール除菌スプレーをプラスして入れときましょうよww あれ、キッチンじゃなくたって、非難時には重宝するんですから。
生まれながらに自己防衛本能の強いアメリカ人は、銃だけじゃなく、こーゆうアイテムにも食指を動かされるよーですね。
企業(特に保険会社や健康関連)が株主サービスの一環で配る。スポーツクラブやアウトドア店が、大口顧客やスタンプ交換品として提供する・・・等々、「あげても迷惑がられない」商品の優等生^^と言えるかもしれません。
日本の企業やお店も
もう、グルメセットやペア旅行プレゼントばかりじゃなく、こーゆう防災精神に富んだ贈り物&賞品を考えてくれていいんじゃないかなあ。
以下、海外で販売されている「救急セット(ファーストエイド・キット)」の例をズラリ!と・・・
本来は、グリーンの箱
と、国際的な取り決めにはなってますが、日本では未定着。
これは、医療資格者クラスのヘビーデューティな救急セット。ここまではちょっと(一般家庭に備えても)使いこなせそうにないです。
イザってとき、すぐさまパっと
持ち出せてこそ!の《救急セット》
最後に:「置き場所」だって、よくよく考えて決めよう
そもそも災害勃発は、家に誰もいない時間帯かも知れない。自宅に戻れるのが、倒壊や火災、津波のあとになったとしても「確実に場所が特定できる」のは、(2階までの低層住宅なら)1階のバストイレ周りだけです。
↓下の動画では、アメリカのある主婦が「医療品はバスルームの洗面台の下に、小口にビニールパックしてしまっている」と紹介してます。
「たしかに冷暗所だけど、洗面用のミラーが割れて飛び散ったら、危なくて近寄れないだろう」と笑うのは、まだ素人。部屋の壁が全部はじけ飛ぶほどの大災害が現実に襲った場合、それでもバスルームは、焼失や流出を免れる可能性が「一番見込まれる区画」だ、と心得なきゃなりません。
一番マズいのは、居間や寝室。仮に倒壊や遺失を免れたとしても、たちどころに火事場泥棒たちの標的に^^; 救急セットのみならず、こうした保管場所の一考は貴重品全般に言えることかもしれませんねえ。
How to Organize Your Small Bathroom on a Budget
とある英国のパニック映画でも…
映画のワンシーン。
深夜に警察署内で応急手当箱を都合する女性巡査。
やはり救急セットは(専従の担当医師でないと勝手が分からない)医務室にではなく、一般の署員が出入りする給湯室のシンク下に常備されてた。