夢のデジタルリマスター版でDVD化されたイギリス映画『早春』(1970)
2011年6月18日・・・カルトな人気が世界的に衰えを知らぬ、あの禁断の青春譜が「見るも鮮明な」HD画質で蘇りました! BFI(British Film Institute)より夢のDVD&Blu-ray 発売中っ♪^^
はじめに
【更新履歴】「すでに亡くなられたキャスト」の項に、オーストリアの大女優ルイーズ・マルティニさん(歓楽街の娼婦役、82歳没)を追加しました。
【更新履歴】まとめの2ページ目|末尾に、「トリビア」の項目を新設。
待てど暮らせど・・・「日本版」の発売は、まだ未定?
オリジナル英国版の他、フランス、ドイツでは独自の国内版もリリース中。
日本語字幕版・吹替え版の本邦販売を、ぜひ!お願いしたいところです。
購入: (英国版DVDを)買ってみました
なかなか「日本語字幕/吹替え版DVD」の発売の声が聞こえてきません。
シビレを切らして、本国版を購入してみました。
Amazonの出品者さんから購入
出品者(ZOverstocksJPN)さん に注文しました。送料合わせて、2,250円※でした。
※金額は常時、変動しています。
※2015-07現在、UK版はほぼ品切れ状態のようです。ドイツ版、フランス版については現時点でも購入可。
いわゆるフツーの郵便(日本で言う「ゆうメール」)で、いつもの郵便局員さんが届けてくれます
配送に「通常便」を指定した場合、「18日ほど待ってください」と出ますが、注文から正味2週間後にはポストに入っておりました。
ご覧のような、ごくごく「ありきたりな」クッション封筒に入れてありました。中のDVDケースは当然、新品ですから真空パックしてあるので、万一、雨水が封筒に染み入ったとしても、商品が濡れたりすることはないと思います。
中身です
真空パックを破いて、ケースを開けるとこんな感じ。
Blu-rayとDVD、2枚のディスク入り。
インタビュー特番など、特典映像はDVD盤の中に収録されています。また、日本国内の通常デッキによる再生に、一切支障はありません。
日本の旧作のリマスタリング企画に比べると、本当にあっさりとした印象。
過剰な装丁を省いて、普及価格帯に抑えているんですね。
英国版パッケージ(表) ※参考画像
実際に撮ったパッケージは、NAVER運営者に"不適切"と判断され、非表示化されました。
「参考画像」をモザイク処理して、仮に代替えさせておきます。
英国版パッケージ(裏)
同上
予告トレイラー
こんなに鮮明!
驚異のデジタル・リマスタリング
ただ……オリジナル画面の上下部分を、ビスタサイズに強制カットしてしまったのは、やはり若干の議論が生じるところですねえ。
驚異のデジタル・リマスタリング
修正後【下】の被写界深度の深みは、明らかに撮影当時の使用カメラには無かった領分を、現代の先端テクで「バーチャル補正」した結果だと言えます。
ジョンとジェーン、スコリモフスキー監督を語る
ジョン・モルダー・ブラウン(57歳)、ジェーン・アッシャー(64歳)
パンフレット
※ あくまで販促用チラシです。前述のDVDを購入しても、商品自体には同梱されていません。
公式フライヤー
(おもて面)
※運営者の判断で表示できないため、一部にモザイク処理しています。
公式フライヤー
(うら面)
宣伝画像
従来のモノを、こちらもPhotoShopで鮮明に「洗い」ましたw
DEEP END (早春)
DEEP END (早春)
DEEP END(早春)
DEEP END(早春)
DEEP END (早春)
販売元
BFI Filmstore より、Flipside 019 としてリリース。
【注】左画像は運営者の判断で表示できないため、モザイク処理しています。
かつて先行受注で予約販売されていたのは、Blu-ray|DVD 2枚組の商品と、ボーナスDVD1枚を加えた3枚組でした。(発売後の)今では2枚版のみリリースされています。
内容、映像特典
(1)HD(Blu-ray)盤、標準(DVD)盤の2枚を同梱。
(2)あらたに編集し直したメイキング映像【74分】を収録。
(3)未公開シーン【計12分】を収録。
(4)1976年のジェーン・アッシャーを取材した短編映画「Careless Love」【10分】を収録。
(5)作品イラストと寄稿エッセイで綴るミニ・ブックレット
以下は「3枚組(+ボーナスDVD×1枚)版」のみの予約特典
(6)ジェーン・アッシャー、ジョン・モルダー・ブラウンを招いて収録したスペシャル・インタビュー【計25分】
(7)再発売(2011年)トレイラー映像
パリでの「リマスター版」お披露目イベントに揃って出席した、主演のジョン・モルダー・ブラウンとジェーン・アッシャー。
原語(英語)版 以外の発売済タイトル
フランス語 吹替・字幕版
イギリス版とは異なり、Blu-ray、DVDの2品目でリリースされました。
なお、フランス版の発売元はSony Pictures Home Entertainment であり、日本版も(将来的にリリースされるとしたら)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントからリリースされる公算が強いと思われます。
http://bd-dvd.sonypictures.jp/
ドイツ語 吹替・字幕版
(※画像はモザイク処理しています)
イギリス版とは異なり、Blu-ray、DVDの2品目でリリースされました。
★すでに亡くなられたキャスト
サウナの女性客役:ダイアナ・ドース Diana Dors(撮影当時39歳)
1984年5月4日、卵巣癌の再発により死去。52歳。
中年の体育教師役:カール・ミヒャエル・フォーグラー Karl Michael Vogler(撮影当時41歳)
2009年6月9日、ゼーハウゼンの自宅で永眠。80歳。
歓楽街の娼婦役:ルイーズ・マルティニ Louise Martini(撮影当時39歳)
2013年1月17日未明、ウィーンにて永眠。82歳。
☆まだまだお元気なキャスト
スーザンの婚約者役:クリス・サンドフォード Christopher Sandford(76歳 撮影同時31歳)
元カノのキャシー:アニータ・ロッホナー Anita Lochner(65歳 撮影当時20歳)
ホットドック店主:バート・クーク(クウォーク) Burt Kwouk(85歳 撮影当時40歳)
…てゆーか、あのキャシーは実年齢でマイクより「3つも年上」だった!?んかい(羨)
トリビア
あの「妊娠した男性」のポスターは、映画用の作りモノではなく、公開当時の英国で実際に使われていた!?
家族計画協会(http://www.fpa.org.uk/)が、当時行っていたキャンペーンの広告。
書かれた文字「妊娠したら、もっと気をつける?」はスーザンの台詞、そのまんま^^;です。
当時の英国は、戦後復興で進めた黒人系移民の受け入れに対し、人種間の感情的な軋轢(あつれき)が最初のピークに達していました。
有色人種の人口急増に対する危惧や将来への不安もあって、「白人社会(特に労働者階級)も生活苦にめげず、市民で協力し合い、こどもを安心して産み育てられる環境に!」という、さまざまな啓蒙運動が試みられていたのです。