ポテチ食文化の本家本元、アメリカ市場の開拓に挑み続ける「かっぱえびせん」の奮戦記
1964年、わが国で誕生した《かっぱえびせん》は、わずか6年後の1970年にはアメリカ進出。ニッポンの高度成長期の勢いを原資に、現地生産&供給を開始しています。地道な40年余の生産活動を経て、きょうびの「アメリカ人にとって《えびせん》とはナニか?」 いろいろ探ってみました^^
はじめに
シュリンプ・チップス(かっぱえびせん)を完食する米国娘
某サイトに出てる18歳のアジアン・ガールが、チャット中にハロウィーンの「余りモノを整理」しているシーンです。
彼女はオイリーな食品がキライで、肉類はベーコンで摂取。会話が「マヨネーズ」の話になると露骨に!イヤな顔をする^^;のですが、『かっぱえびせん』はイケるよーです。
【後方に写ってる黒い檻は、飼っているハツカネズミの家。ツイッターは @BB_Bit】
あちらの商品名は、『Shrimp Flavored Chips』あらため、『Shrimp Chips』へ。
容量は、4oz(113g)。 日本の『かっぱえびせん』が90g入りなので、およそ『25%増量』サイズ。パッケージ袋は、さらにひと回り大きく『1.5倍』くらいのサイズに見えますねえ。 さっすが、アメリカンです。
商品名を一部変更、さらに50周年記念パッケージ↑から"original(元祖)"の表記を増やした …のは、類似商品に抗するため
韓国からの、いわゆる"パクり"えびせん※【画像:左】は代名詞とも言える"あの形状"はもとより、商品名も本家のChipsをCrackerに変えただけの、モロ"混同"狙いの確信犯。
※メーカーは《辛ラーメン》で知られる農心。
そこで被模倣点のひとつであった"Flavored"を取り去り、本家側が(名前を似なくする)防衛策に走らざるを得ませんでした。
「えびせん」以外にも、エビ菓子は存在する
(中国~東南アジアからの)華僑圏の移民が郷土菓子として持ち込んだ『プラウンクラッカー(prawn crackers)』があります。
ただ部外者にとっては、まだまだ「アジアンなコース料理の中に登場する珍味のひとつ」くらいにしか浸透しておりません。
アメリカ人にとって、どこが「モノ珍しい」のか?
『プラウンクラッカー(prawn crackers)』は着色してあったり、揚げた油でギトギト感が強いため、まずは「手に持った、サラつき」に軽いオドロキを覚えるよーです。
第二にカタチ、ですね。
あの形状はもともと、60年代の日本ではなじみの薄かった「アメリカのフライドポテト」を(憧憬を込めて)真似たモノなんですが・・・今それをアメリカ人が見てオモシロがる、
とゆーのも歴史の妙^^ですね。
そして最後に(実際、食べてみて)「・・・うん、思ったほどエビっぽくないね」と十人中九人がコメントします。
「言われないとワカらない。ほのかなエビ風味かな」
このあたりが納得できると、次には「あの独特な食感」がクセになり「悪くないね♪」という評価につながってゆくようです。
→以下↓ 関連動画の「反応」をご覧あれ。
関連動画 (市民の試食レビュー等)
(寸評1)Shrimp Flavored Chips in a Bag
(寸評2)WE Shorts - Calbee Shrimp Flavored Chips
関連リンク
Calbee North America
アメリカ現地法人の公式サイト
かっぱえびせんWEBサイト|カルビー株式会社
日本のオフィシャルサイト。