す⊃ぽんはむの”元”NAVERまとめ

大部分は まだテキストのみ。順次、画像を復元します。

有力メディアの金正日訃報に見る、「損得抜きに半島情勢を気づかう国」と「損得勘定で色めきたつ国」。

まあ日本を含め、いわゆる「関係5国」の腹のうちに「パワーバランス変動への警戒」や「国家権益の獲得、または防衛本能」がはたらいていない、と言えばウソになるでしょう。では、それ以外の「外の」国では、書記長の急死はどの程度の扱いで記事にされているか? ざっと眺め回してみました。


本当に気にしてくれていそうな国は、北欧各国とルーマニア
BBCなど米英メディアと同じく真っ先に、しかも英米メディアよりも「大きな見出し記事で報じた」のは北欧各国。そして、ロシアを除く旧共産圏では唯一トップ記事扱いに載せたルーマニアでした。

また、最近↓このようなニュースも飛び込んできました。


故・金正日総書記の孫、フィンランドでインタビューに応じる
朝鮮日報日本語版) - Yahoo!ニュース


スウェーデン
自国のことのよーに騒いでました。その国(の人々)の平穏を願う気持ちの強弱は、距離の遠近ではありませんね。


ノルウェー
ちなみにノルウェーは遠くても「親日」な国民性で、北海魚の輸入で密接に関わっているだけでなく、先般は主なメディアが、あの「なでしこジャパン」勝利をヨーロッパで一番大きな記事に出してました。
実は自国も「女子サッカー大国」なのに、その記事へのお祝いコメントが百件単位で殺到していた!?のには、アタマの下がる想いがしたものです^^;


デンマーク
総じて北欧の国々は、福祉と環境、人権擁護に厚いお国柄ですね。


ルーマニア
かの国と同じく、社会主義を標榜する独裁一族の下で血の粛清におびえ続け、経済の疲弊と飢えに苦しんだ過去 ──。

北朝鮮を気にするな、と言っても無理な話ですね。


どこか虎視眈眈と、高関心?で報じた英国とイスラエル
関係5カ国と同じく報道の早かったのは、おなじみBBCとイスラエルのメディアたち。すでに核保有し、テロ対策など核拡散の風潮には敏感なお国柄でもあります。


イギリス
そりゃ、いつもながら速かったですね^^; 初報のタイミングは。記事の扱いは小さかった(昨年の日本における民主党圧勝の速報時よりも小さかった)ですが。


イスラエル
同国軍事筋の情報として、北朝鮮とイランの核技術協力が進展しつつある(から危険だ!)、と世界に報じたのも、ここ。


総じて反応は鈍かった、フランス・ドイツなど古参の西欧諸国。
取材方針(裏付け調査など)の違いもある?のかも知れませんが、これら各国有力メディアのTOPに書記長の訃報が初掲載されたのは、米英のメディア速報に遅れること6時間~12時間。掲載されても最小限枠の扱いで「関心の低さ」とゆーか「遠巻きな姿勢」を窺わせました。


フランス
ふてぶてしく核実験を活発化する国ですが、イスラエルに比べると(北朝鮮の核開発の行方に)警戒感は深くない?


ドイツ
やはり目下の関心事の一番は、ナニよりもEU通貨危機


ベルギー
記事の扱い、ちっちゃい^^;です。


オーストリア
やっぱり、ちっせー記事。



※番外: オランダの保険会社【テレビCM】より
本まとめとは直接関係ありませんが・・・大胆に北朝鮮の治世をからかっているにも関わらず、ロケは香港あたり?なのか(役者たちが)中国語しゃべってます。こんなメタボ体型の下層民なんてナンセンスだし、最後に出る「(生命)保険に入っておくべきだったね」というキャッチコピーは「毒がありすぎ」です^^;

北朝鮮の政治体制を、(かつて日本の市民がウガンダのアミン政権を語ったときのように)「突き離した眼線で茶化して」る感が、ありあり^^;・・・良くも悪くも、これが彼ら欧州人と朝鮮半島との間に横たわる「心理的な」距離、なんでしょう。


そこそこ報じてはいたが、よそよそしく^^;感じた国々。
東アジア情勢には響いても、環太平洋的には「直接には、たいした出来事ではない」と言われれば・・・そうかも。


カナダ
バンクーバーなどに(近年になり急増する)韓国系移民を抱える国ですが、急死報道が紙面じゅうを騒がせていたのは、地方の韓国語版メディアに限られました。


オーストラリア
南アジア情勢に比べると、どこか「遠い」話題。


ニュージーランド
かろうじてTOP面に(苦笑)


まるで気にしてなさそーな国々
このほかにも南米、アフリカ、中央アジア諸国では「無視」同然でございました。


フィリピン
つか・・・国内が大水害のさなかで、それどころじゃないんですよね。これは本件に無関心、と言うより「天災の下ではお互いさま」と言ったところ。

心よりお見舞い申しあげます。


ミャンマー
報道されず。


インドネシア
TOP面では報道されず。


ブータン
報道されず。


チリ
TOP面では報道されず。


参考までに・・・速報で書きたてた「本国」および「周辺関係国」。
日本における報道ぶりは割愛します。これらのメディアが騒ぐのは、いろんな意味で「当然」ですね。


北朝鮮


アメリカ ABC


アメリカ CBS


アメリカ CNN


韓国
もちろん街頭で(新聞の)号外が撒かれたり、TVニュースでは大々的に報じられましたが、ネット上での扱いは(むしろアメリカの全国ネットメディアより)「落ち着いている」ように見受けられますね。


韓国
一部の報道メディアでは「金正日」一色のTOP面を組みましたが、あくまで一部どまり、です。


ロシア タス通信
もちろんTOP扱いで速報。

但し、(そもそもが多くの人口を抱え)伝えるべき情報が多いので、「親交国」ではありますが、記事の扱いはアメリカメディアなみ。(前出の北欧などでの報道ぶりに比べれば地味でした)


中国 新華社通信
もちろんTOP扱いで速報。

数少ない「親交国」ではありますが、ロシア同様に記事の総量はアメリカメディアなみ。(前出の北欧などでの報道ぶりに比べれば地味でした)


台湾
まあ、広義の「周辺国」ということで。