西ヨーロッパで増え続ける樹脂製の「仮設」男性用公衆トイレ、ついに!! 女性用もお目見え。
ところ変わればトイレ変わる・・・にしても、西ヨーロッパ(英国、オランダ、ベルギー)で増える樹脂製トイレは開放的。最近はロンドンやシドニーなど、英連邦各国の都市にも設置エリアを拡げているんだとか。「いつでもどこでも、したいとき排尿」── まさに!『モバイル・コンビニエンス』至上主義の時代ならでは!?
【最新情報】・・・ デンマークで"女性版" 販売開始へ!?
その名は『ラピー(lapee)』
オランダ製の男性用『クロス』に触発されたアイデアであることは、開発者が認めています。
公式サイト Lapee - The female urinal
海に山に、これで観光地やレジャー施設、災害避難所内の"行列"も解消?
①トイレ全体が尿タンクを兼ねたポリ容器で、野ざらし設置。
②クレーン作業車による巡回で定期交換&消毒点検をする
…と、その基本アイデアもサービス形態も、当まとめの男性用『クロス』のコンセプトを踏襲しています。
目指すのは、「街なかで"かがみション"」というOPENな排尿習慣。
ですから『KROS2』同様、この女子用公衆トイレにもドアや屋根はありません。
アタマひとつ分"仕切り"から顔を出し、両手で手すりを支えに腰をかがませる"排尿ポジション"を取らせます。
最後の壁は、「羞恥心」の払しょくか?
コペンハーゲンでは、人通りの多い遊歩道へのモニター設置が進みます。
街ゆく老若男女に、「あ、あの子おしっこしてる」という視線を投げかけられることに慣れないと、ここでパンティを下ろす気には…なれませんからね。
さらには上から盗撮されないよう、設置場所にも配慮が要ります。
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で、↓以下が 当まとめの"本文"部分となります。
ぶっちゃけ「立ちション・ボックス」は、便器が周りに全開露出^^;でも「遠慮要らず」。
男性トイレはほとんどが「仮設」の樹脂製スタンド、になりつつある西ヨーロッパ。
ベルギーにて。
もともと「立ちションは隠れてするもんじゃない」という社会なのか。妙齢の女性が視界のなかに(そんな後ろ姿を)捉えても、ナンということもない?んですかね。
アムステルダムにて
こちらオランダでは、駐輪区画に置いてある確率が高い、のも特徴。言うなれば、自転車先進国における「サービスエリア」^^;って感じ?
また公衆トイレでありながら、広告入りのモノもよく見かける・・・ってのが、「民営」っぽい。
尿はホースを伝って「排水溝」へ
イマイチ清潔そうに見えないのは「気のせい」?ww
こーゆう「垂れ流し」方式は稀で、便器自体は大容量のタンクを兼ねていて、通常は「汲み取り式」仕様になっています。
【↓】構造図 参照
構造図
オランダにある開発メーカーのカタログより。
正式商品名は『KROS3』というのですね。
タンク容量(480L)は、成人男子の「のべ1,500回以上」の排尿量にあたるそうです。
なぜ増えた?── 考え抜かれた「どこでも小便器」の形状
・密室にせず、見晴らしを確保することは「都市防犯」の基本。
・段差が高く、利用者は便器に近いステップ(定位置)に立つしかない。
・まっすぐ前方、下向きに放尿しない限り、小便が利用者自身にハネかえる。
・省スペースで大勢(4名)の利用者を効率よくさばける。
・清掃消毒のための定期メンテ(設置&回収)がしやすい。(巡回清掃をする必要がない)
汲み取り中、の図。
積み替えメンテナンス中の専用車両
トラック荷台の中央に、し尿の汲み取りポンプが見えます。
オーストラリアへの「初お目見え」は全国ニュースになった。
さすがに「便器ぐらい周囲には隠せよ」ということで?、特注の「簡易ドア」付きタイプ。
将来、日本にも上陸してくるなら、同じタイプになるのでしょうか?
【余談】映像の冒頭ネタにされていたオーストラリアを代表する名ラガー、ウィリー・メイソン選手(現:仏トゥーロン)は飲酒の帰り道、ホテルの壁で立ちションしていた現場をDailyTelegraph紙のカメラマンにスクープされ、罰金刑を食らったことがある。
最近になって、南米ブラジルにも進出!
サンパウロにて。
オーストラリアと同じ「簡易ドア」付きタイプ。それでもみんな、人だかりから隠れた側で用を足す人がほとんど。
ブラジル人というと「露出が平気」な固定観念があるんですが・・・けっして「はしたない人たちではない」ことが良くワカる^^;写真ですw
新型小便器"発祥の地"ヨーロッパでは「類似の小便器」を開発・営業する競合メーカーも現れている
画像はKROSより「コンパクト化させたタイプ」。
互いに利用者"同士"の顔が見え、用を足してるときに会話できる^^; のがミソ。
ただウイルス禍で「距離を取れ!」と国に勧告されてる状況下では、モロNGなシチュエーション(苦笑)
カーニバル、悩みは「おしっこ」 ~ 女性も摘発、簡易トイレ増設
ブラジル・リオデジャネイロで開幕したカーニバル(謝肉祭)で、観光客90万人、経済効果600億円以上を見込む市当局が、頭を悩ませる問題がある。それは「おしっこ」の対策だ。
欠点としては、夜中に酔っ払いが便器にビールびんを突っ込んでゆくこと。
それゆえロンドンじゃ、(来客用駐車場のポールみたいに)夜間は地中に沈み込ませておく、スパイ映画もどきの「昇降式の男性トイレ」ができて話題になったことも。
もし日本に導入するとしたら、解決すべき課題が多い?
画像でおワカりの通り、体格のデカい「オランダ人サイズ」なので、便器の位置が高すぎ!ます。ステップ床面に10センチ程度「下駄を履かす」必要があるでしょう。
また、霧雨みたいな雨が年に7~800ミリ降るだけの西ヨーロッパとは違い、日本は亜熱帯性の「どしゃ降り」がフツーに想定される地域。まず「屋根のない仮設トイレ」など考えられません。
KROS3には「屋根アタッチメント」もオプションで用意されてますので、これを付けることも必須条件となりそうです。
そして、ついに「日本上陸」── 特殊トイレ KROS2
仮設トイレ・ユニットハウスのHINO
さあ、日本でもおなじみになるか。
当まとめでも↓↓実情をあげ 後述してますが、できれば(立てこもり事件等の緊急動員時の後方施設として)警察機関にこそ調達をお願いしたいところです。
【余談】ちなみに、日本の"アレ"は2017年12月、1/12フィギュアとして発売された!w
ハネマツのTU-R1S(前出↑画像=同RS2の後継モデルか?)を見事に再現。
(定価は4,600円+税。Amazonでの発売日は当初2017年11月予定より遅れ12月31日、税込4,100円)
http://www.goodsmile.info/ja/product/6635/
こうなると、KROS2やKROS3のフィギュア版も欲しい…かな?
てか、これに4000円超の値打ちがあるのか??w
日本でも『類似製品』登場!?
ダンボール製のアイデア消費財で知られる新潟紙器工業が特許出願中の新製品《OQ1|オーキューワン》── パっと見、かなり似通った雰囲気?です。いくつか、相違点をあげると...
汲み取り式ではなく、尿槽(ポリタンク)交換式。
尿(正確には、フィルター処理した濾過液)を溜めるポリタンク以外は、基本「紙製」。一定期間の設置を終えたら破棄して、リサイクル回収にまわす...という、文字通りの「仮設」専用。
5個=1ユニットで星型に組むコトもできれば、横一列に並べるコトもできます。
1ユニット(1梱包)価格: 78,750円
オーキューワン 新潟紙器工業株式会社
詳しくは、↑こちら【メーカー公式 商品紹介】
また日本において、このような「機動性に優れた」小専トイレは(人質立てこもり事件などの際、男性署員を大量に緊急動員する)警察にこそ配備が急がれる、との指摘もある↓
現場には170人もの警察官が動員されていたが、トイレは大用・小用ともに1台ずつしか用意していなかった。緊張から多くの警察官がこのトイレを使用したが、これが作戦開始が遅れる一因になったとしている。『読売新聞』(2007年7月11日、朝刊)に掲載された記事による ─【ウィキペディア 日本語版】
出典 愛知長久手町立てこもり発砲事件 - Wikipedia
実は、製造委託先は中国/重慶? すでに2007年には目撃例が。
写真で見る限り、サイズは(寸分違わず)オランダ人サイズのまま。とは言え、2012年以降~現行の「純正」商品とは細部が異なります。
単に(商品化初期の)試作委託があったのか、あるいは、早くからロンドン→香港経由で伝わった情報に基づいてパクリ(模倣)が試みられた?のか、あるいは実際に現行純正品も[メイド・イン・重慶]なのか…ホントのところは不明です。
フランス発! エコな男性用公衆小便器『ユリトロトワール』が、パリ高級住宅地で不評。
【8月14日 AFP電】フランス・パリの歩道に試験用として設置された男性用の公衆小便器「ユリトロトワール(uritrottoir)」――これまで、この公衆小便器が冷笑を買うことはあったが、このほど高級住宅地に設置されたことから、怒りを募らせる住民たちも現れ始めた。
もともとは2013年のパリ郊外、ユリトノワール (L'Uritonnoir)というアイデア小便器から始まった。
2013年にフランスで、(接地面が農地など、基本的に「自然土」であるコトが前提の)「野外フェス用」と銘打った男性用簡易小便器の提案。干し藁に刺して尿を「自然に還す」方式で、前掲《オーキューワン》のリサイクル発想の延長線上にあるコンセプトかな、という印象を持ちます。
↑おフランスらしくカッコばかりつけて、これって結局、野っ原に直接「立ちションするのと、どれほどの差がある」ってんだ!? というツッコミの声も聞こえてきそうですがww
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もちろん、西欧でも昔から「仮設」だったワケじゃない!
これまで主流だった男性用「小専」公衆トイレ(1)
奥まった(小便用の)ブロック塀にひっかけます。
半世紀前には建物の壁に「小便ぶっかけ用」の場所が造ってありました。そのころの名残り?かも。日本でも、古~い公園のトイレは「壁ぶっかけ式」ですね。
でも日本の場合、屋根はありますww ヨーロッパじゃ清掃は「雨まかせ」??かな^^;
これまで主流だった男性用「小専」公衆トイレ(2)
このタイプも「野ざらし」には違いありませんが、個室=ひとり用で(目線の高さまで利用者を隠す)覆いで囲ってありました。
このタイプが、街路整備につれてどんどん撤去されている!?んですねえ。
屋根付き、「建物」形状の公衆トイレもありますが、それらのほとんどは「有料トイレ」です。
仮設じゃない固定設置の「♂小専」トイレにも、同じように「簡素化、あけっぴろげ化」の波が!!
例:【ベルギー】目抜き通りの新設トイレは・・・
とはいえ「ドア・水道なし」が基本。
うむむ。「仕切り」は車道側にあって歩道側にOPENなのですね。というコトは・・・
このよーに道ゆく人たちの顔を眺めならジョンジョロリ~ン!と放尿するのが、ベルギー流。
もはや慣れっこで、羞恥心も起きないらしい。
でなきゃ「こんな構造」にはしませんもんねえ。
さっすが!!ベルギー。「小便坊やの彫像」の故郷だけのこたァあるわwww
「やってる側」から眺めると、こんな感じ。
ひえ~☆
今や人ゴミのなかで≪立ち食い立ちション≫するのは時代の要請!?
自分だったら、「出が悪くなりそう」www
小便器まで50m、の案内標識。
ベルギーの市街地には、あちこち目のつく場所に掲げられているそうだ。
関連?リンク
1: Patent7000 (Kros mobile Urinal 製造元)
オランダにある「立ちション・ボックス」の開発メーカー、《パテント7000》社。
2: Pose Pipi
ベルギーの地方都市では、立ちション行為が公序良俗に反しない。男性らがフツーに歩道の植え込みに「ひっかけている」光景が至るところで見られる。このサイトではそんな国民性を「悪ノリさせて」、立ちションできそうもないシチュエーションで「おしっこポーズ」を撮影する・・・という投稿を掲載している。
3: Public toilet 世界の公衆トイレ
たくさんの「珍しい」画像が Pick-Upされてます。
4:Pollee by UiWE
女性用「仮設」小便器のプロトタイプ、モニター設置の反響など
P-Mate™ disposable urinal for woman.
オランダ人という人たちは「排尿」にかけてはトコとん合理的に!「放尿のタブーを破壊し切ろう」という性分なのか・・・・?
ついには、「女性も立ちションすれば いーじゃん」というムーブメントすら起きている。
この《Pメイト》は、そんな女性が(ペニス代わりに)膣に宛がう漏斗型の紙器である。