す⊃ぽんはむの”元”NAVERまとめ

大部分は まだテキストのみ。順次、画像を復元します。

宇宙に乾杯っ♪ ~ 未だ「青い空きびん」が愛され続ける米国産の地ビールとは?

その名は「APOLLO LAGER」、またの名をスペース・クラフテッド・エール。製造元は2002年、すでに事業を清算しているようだが・・・


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2019年4月 アサヒビールが青ラベルの"小びんビール"を新たに事業展開へ
業務用の日本製ビールは中びんが主流だったが、北米のような「ひとり1本、ラッパ飲みスタイル」を前面に提起してゆく ──。

もともとスーパードライ等、大手ビール各社の主銘柄にも小びん設定は有ったのだが、あえて「小びん飲みを世間に流行らせよう」と仕掛けるための新商品キャンペーンと言える。
 
ちなみにサイズ(334ml)は、ほぼ、本まとめのアポロ・ラガーと同容量である


https://www.instagram.com/drythecool/


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 ↓↓ 以下、まとめ本文 ↓↓


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目にも美しい「碧いビールびん」は、本国でもコレクターが珍重する


銘柄名は、APOLLO ALE & LAGER
販売されていたのは1997~99年ごろ【推定】

写真左が《APOLLO LAGER》ラガー
写真右が《APOLLO SPACE CRAFTED ALE》エール

ただ、どちらも中身は同じような味だったと記憶する……が、どうやら記憶違い。後掲↓TV-CMで観る通り、ALEの方は「ほぼ無色透明の!?」エールビール。

製造元?はサンフランシスコの「ビッグバン麦酒」という架空の(あるいは委託した飲料卸商の)会社名がプリントされていて、「異世界から来たビール」とも銘打っていたw


もちろん、かつての月着陸ミッション《アポロ計画》がモチーフ
《ラガー》にはサターンロケットの図柄、《エール》には細い三日月が、白抜きでシンプルに描かれている。

中身のビールは深い麦色(俗にダーク・ラガー、またはDark goldenとも)で、Hazy(=やや濁)である。

テイストはひとことで言って「人工っぽい」

薬臭~ぁい感じが「逆に未来っぽく」て、個人的にはキライな味では無かったが、アメリカ人全般の賞味評は「飲めないほどにマズい」とのことww


どうやら真相は、ディスカバリー精神に引っかけた「今までにない味の開拓」で、いっきに大ブレイクする構想が、見事に消費者から「ソッポを向かれて」空振りに終わった・・・という不遇な?新商品であったようだ。


ナンと言っても最大の特徴は、味なんかよりも「紺碧」のボトル
この12オンス(340ml)びんの美しさが目を惹き、製造終了後の今も捨てられずに数多く残っている。

<参考>
https://silver-rockets.blog/2008/09/space-crafted-ale/
↑偶然見かけて「一目ぼれ」。2008年、オークションで入手した人の自慢話
【英語/2019年現在,残念ながらデッドリンク


今やレア物、たいそうな^^;取引価格


2017年8-9月の落札相場は、およそ14ドル近辺で推移
同時期の為替相場で、およそ1550円に相当する。

アメリカ店頭でビール500ml缶を2パック(12本)相当量、優に購入できる額だ。

昔の(製造終了した)ガラスびんには、かなりの数の蒐集家が寄ってくる?ようである。


青いビールびんなら、日本にだってあったぜ
出典 http://niigatabeer.jp/
たしかに、新潟麦酒株式会社↓が製造するアイスビア(かつては「カナディアンピルスナー」や旧「江ノ島ビール」)などが有名。残念ながら'19年現在、同社にブルーボトル銘柄の扱いは無い。
 
http://www.niigatabeer.jp/
 
また同社製の旧・ブルーボトル銘柄は、直線中心にシェイプUPさせた独自形状のびんを採用していて、「いわゆるビールびん」が醸すグラマラスな迫力を欠いていた。

やはり「青いビールびん」たるビールびんなら、この《APOLLO》に軍配があがっただろう。


このびんをデザインした事務所: Swigスタジオ
www.swigstudio.com


よく視ると...


SPACE CRAFTED ALE は、
アポロのロゴが、ライトグリーン。


LAGER は、
アポロ・ラガーのロゴが、ライトオレンジ。


写真の加減で「深い青色」に見えるが、
実際に肉眼で見ると、ラピスのよーに、やや紫色がかっている。「紺碧の」という表現が一番ぴったりするカラーだ。


アメリカの店頭では...


こういう6本組パックで売られていた
わたしも遠い記憶では、この状態の「半ダース買い」をしたように思うが、たしかボール紙の劣化が早すぎて、3年目くらいに保存し続けるのは諦めた?よーな気が。

←これはネットで拾った「貴重な」画像。


さらに、この紙製ケースは...
ラガーとエールでは別デザインであったようだ。

(画像は、総合デザインを手がけたSwig Studio社のホームページより)


で、新品キャップは、こんな感じ
これも前述の「自慢話」ブログからの借りモノ。よくぞ!撮っておいたものである(感服)



Apollo Ale 30秒CM
ノリは「宇宙」と言うより「アメリカン」かw

この映像では液体の色が透明!?なので、エールの方は「ビール以外のナニか」だったのかも。昔のことで(ビールじゃなかったとすれば)どんな味の飲料だったのか。Apollo Lager以外は、すっかり当時の記憶が抜け落ちている^^;


こんな景品グラスも作られたようだ
これぞ「激レア」っ!!
半着色の彩りが、凝ってますねえ。


「公式コースター」?なるモノまで作られた
ポストカードになっていて、切り取り線を円形に切り抜けば「オフィシャル・コースター」になりますよ…という企画。

ハガキとしてのヴィンテージ感が強すぎて、実際ハサミで切る人がいたのか!?は、はなはだ疑問w


さて? 製造していたメーカーは?


↓ネットで引くと、実際の製造元は《Minnesota Brewing Company》であったことが、判明。
http://www.ratebeer.com/brewers/minnesota/1018/


Googleマップストリートビューで、
さっそく覗いてみると、広大な平原のなかにある、オソロしくダダっ広い工場であった。操業が第二次大戦前の老舗樽元であろうコトは間違いない。

しかし、正門近くには「貸し物件」の看板が立てられ、敷地内は廃墟になりかかっている^^;

残念ながら、もう何年も稼働してるよーには見えなかった。それでも星条旗が(社屋のてっぺんに)はためいているところが「ミネソタ魂」なのかもしれないが。



現在は、アーチスト向けのロフト型集合住宅として改装が進む
2014年春、第Ⅰ期分が竣工予定とのこと。ちなみに「家賃」は日本円にして、月9~13万円程度。
 
http://www.schmidtartistlofts.com/


最後に余談だが1998年当時、これを日本へ輸入販売していた会社(廣屋インターナショナル株式会社)も、2004年に廣屋(現:廣屋国分)から三菱商事に身売りされたあと、ほどなく解散・吸収されてしまったらしい。


後日事情: 青いボトル、バドワイザーが導入!!


2013年:《バド ライト・プラチナム》に、ブルーボトルを採用!
ただし形状は、前出の日本製《アイスビア》と同様のストレートラインを基調としたフォルム。
 
 
またガラス製ボトルは発売当初のみで、その後はアルミ製ボトルに変更され、現在(2017年)に至っている。
【→ 左画像/下】


主要銘柄である《バド ライト》も青いアルミボトルで、缶には無い「ビールびんからラッパ飲みする"オトコ粋(いき)"」を強調か。



画像は、ハリウッドの最新映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』の中で、主役男優の愛飲ビールとして映し出されるシーン。 
 
 
 
 
 
 
※ちなみに日本市場は2020年現在、バド社"直売"になっているものの、ライト銘柄の導入はされていない。