す⊃ぽんはむの”元”NAVERまとめ

大部分は まだテキストのみ。順次、画像を復元します。

【日露親善♪】ロシアの子持ちママが編み出したウルトラB級グルメ、『キャベツのメンチカツ』調理レビュー

脂っこいモノばかり食べたがるのは、どこの国の子も同じ。だけど、できるならヘルシーな食事を安上がりに、何より「美味しく」提供してあげたい。ロシアで、あるママが考案した某レシピの大胆さ&美味しさに市民が感動してるのを知った筆者は、そこで・・・


このまとめ。元ネタは、こちら↓


Котлеты капустные - вкусные-вкусные! |キャベツでカツレツ!
ロシア語のSNSサイトMirTesenで、料理ブログ《БУДЕТ ВКУСНО!|デリシャスに しましょ!》を綴っている主婦「vkusno」さんご紹介の、たくさんの創作メニューのなかのひとつ。


それは、豚や鶏の挽き肉を一切使わない、キャベツのみじん切りだけで作る「ヘルシーで美味な」メンチカツ!?
わたしは独身男性の自営業者。「世界を片側の文化圏だけから見るのは、愚かでしょう」との素朴な思い入れから、Facebookなどの英語圏から来たSNSだけでなく、ロシア語圏のSNSにも(日本在住、本人の顔写真OPENで)登録している。
 
英語圏のそれより、女性からのフレンド申請が週ひとりベースで舞い込む^^;など、勝手な錯覚であっても「モテ気分」に浸れる...wwwといった、ロシア語SNSにはロシアSNSなりの楽しさがある。
 
そんななか、目についたのが(人気投稿としてTOP画面にサジェストされていた)この「キャベツのカツレツ」創作レシピの記事 ──。


レシピ紹介の前に語っておきたい、ロシア人とキャベツとの「熱いカンケイ」?
この女性が繰り出し続けているレシピ記事には、コンスタントに2~300件の「いいね」クリックが寄せられるのだが、今回この「キャベツで、焼肉の旨みやジューシーさを代用してしまう」という企画には、実に700件超!もの「いいね」が。

そもそもロシア(厳密にはドイツ以東の中北部ヨーロッパ)で「キャベツ」と言えば、寒冷に強く安価な、庶民にとっての「消化酵素」野菜の王様。ロシア人がやたら強いアルコールを飲んでも胃腸を壊さないタフさは、キャベジンの働きのおかげだ・・・とか、彼らの肥満体質は胃腸の消化力が抜きん出ているからだ、との憶測を呼ぶ所以になっている。


よく漬物にされる・・・という意味では「日本人にとっての、ダイコン」に近い愛されかたをする、とも言える。ドイツや東欧では、キャベツとニンジンの千切りを酢漬けにして常備する家庭が多い。

日本で言うところの「紅白なます」か。

そのまま間食に食べたり、ステーキに添えて(軽く焼き)そのジューシー感を愉しんだりもする。


キャベツのメンチカツ レシピ


《材料》 4コ分(=夕食のおかずの1品なら、4人分。昼食の主食なら、オトナ2人分見当)

【A:具】
 ・ キャベツ … 300g(小ぶりなら半玉 相当)
 ・ たまご … M×2個 (L×1.5個)
 ・ 小麦粉 … 1カップ
 ・ 塩 … 小さじ1/2
 ・ あらびきコショウ … 少々

【B:衣】
 ・ パン粉 … 100g

【C:揚げ油】
 ・ てんぷら油か、サラダ油 … たっぷり目(※ 目安→下記4 参照)


1.キャベツをみじん切りにして、ボウルに入れる
作り方は、非常にシンプルです。みじん切りが面倒なら、フードプロセッサでキャベツを(納豆つぶ大くらいの)みじん切りにします。

材料A(塩を除く)を、ボウルに投入して混ぜます。


またこの時点で、Cの揚げ油を中火にかけ熱しはじめておきます(→下記4 参照)


2.手際よくかき混ぜ、最後に塩を振る
キャベツは塩味に触れたとたん、みるみる汁気を吐き出してしまいますので、塩の投入は最後。

型を丸める寸前にさっ、とまぶし合わすのが良いでしょう。


3.4コの「ハンバーグ状」に丸め、パン粉を付ける
ハッキリ言って、挽き肉のように強い粘りがないので、丸めても型崩れしやすいです。気持ち的には「コネる」と言うより「寄せ固めておく」ニュアンス、でしょか。形状をコワさないように注意しつつ、パン粉を押しまぶします。

このときのパン粉も(コロッケやフライのように)溶き卵などの「つなぎ」を介してないワケで、湿気で張り付く程度の粘着力しか ありません。

画像のように、メンチをパン粉の付け皿の中に入れた状態から、そのまま揚げ油のなかに投入するのが無難かも。

いずれにしても、丸めたら3~4分で揚げ鍋に投入し終えないと、キャベツの汁身で素材の粘度が緩み、ボロボロ崩れてしまいます。スピード最優先!


4.丸鍋に油を中温まで熱しておき、メンチカツ投入
揚げモノなら丸鍋がベストですが、小生は持ち合わせておりません。フライパンで代用します。

5mmほどの深さまで、天ぷら油(またはサラダ油)を入れ、中温(170℃)まで熱しておきます。

次々に素早く、4コのメンチカツを投入します。

※画像は、この説明のために1個だけ揚げていますが、実際には(キャベツの汁身が増す前に)1個ずつ揚げているだけの時間的余裕はありません。


5.片面にこんがり焼き目が付いたら、ひっくり返す
片面さえ焦げ目が入れば、もう、具がボロっ、と型崩れしない「しっかり感」「パリっと感」が出ます。そこで裏面に返し、さらに10~15分ほど揚げたら完成です。

非常にアバウト^^;で、材料は最小。繊細な感性より、ひたすら度胸とスピード感が要求される「体育会系の、やっつけ料理」という感じ。

余った揚げ油が鍋(フライパン)に残されるので、他に炒めモノでも考えておいて、続けて調理するような(ナニかしらの事前の)算段も必要かと。


6.とりあえず?完成
たれは、ノーマルにケチャップとか「とんかつソース」も悪くないですが、キャベツの甘みが結構前に出てますので、酸味で釣り合いを取ると「より美味い」です♪ 具体的には市販の「和風ハンバーグのたれ」とか「和風ドレッシング」、ナンなら・・・

・ケチャップ+ぽん酢
・マヨネーズ+ぽん酢
・マヨネーズ+しょうゆ
・マヨネーズ+ウスターソース

...なんてのが、手早く作れて相性もGooood♪♪


「キャベツのジューシーな甘みを封じ込めました」などと言うと…
春巻きや焼き餃子を連想しますが、それよりは(コロッケのように)サクサクした表面の噛みざわり。

同様に、キャベツを蒸す過程は(その千切りをたっぷり使った)お好み焼きとも発想が似ていますが、粉モノ(小麦粉)の使用量が少ないので、それほどモチモチ感や粘りも感じられません。

まあ、総じて「キャベツのメンチカツ」は「キャベツのメンチカツ」の味だよ、としか言いようのない、独特無比の食感!!。。。なのでした。


食べ方、いろいろ


キャベツのメンチを、ソースかつ丼の「トンカツ代わりに」乗せてみた^^;
もちろん、芳醇なウスターソースに浸したあとで、ほかほかの白米にトッピング!
通常ならトンカツ&キャベツの千切り...となるところに「キャベツの姿が見えない」^^;ので、妙な気分。

お好み焼きをごはんに乗っけたよーな「炭水化物+炭水化物」っぽい味わいになるので、紅しょうがを添えるとか、いっそ(この上からさらに)カレーのルーをぶっかける? なんてのもアリか。


“禁断の”和そば とのコラボに!?にも 果敢に挑んだぞ!
いやぁ、この写真。

一瞬、「和そばに、ハンバーグぅ!?」と わが目を疑うよーな衝撃の構図ですが・・・ご安心あれ。乗ってるのは、ハンバーグではありませんっww

ロシア発祥「キャべツバーグ」との、夢の「新時代☆日露コラボ」メニューでございますwww

表面のパン粉が、みるみる(醤油ベースの)そばつゆを吸うので、食べるのに時間がかかる人には向かないですね。しかし、駅そばの「スピーディな立ち喰い」に慣れたサラリーマンには、なかなか刺激的なグルメ体験ですよ。天ぷらっぽいパリパリ感のなかに、予想だにしない甘い「キャベツ!?のミンチ」ですからねえ^^;


余 談 、 その他


ロシアの「食用油」は安い…と言うが、本当か?
ロシアでは、サラダ油と言えば、ほとんどが「ひまわり油」。1リットルのPETモノが、付加価値の無い定番品だと70ルーブル弱(=約220~230円)の値段で売られている。

ただ、一般庶民は精製したサラダ油ではなく、「未精製の」ひまわり原油で間に合わせる家庭も多い。この場合の小売価格(1L)は180円くらい。
日本人が「成分無調整 牛乳パック」を買い足すくらいの感覚で購入しているコトになる。


ロシア産のキャベツは「まん丸で、デカい」@@のだァ
モスクワの食品スーパー店頭に並ぶキャベツで、もっともポピュラーなモノは完全な球体に近い。
扁平でない分、「大きさ感」も日本のより「ひと回りはデカく」見える。だいたいの直径が20cm?としても、ドッジボールくらいの物体、という感覚になるか。
 
ちなみに、今回のブログ主は(外縁の緑葉を剥き取った)より芯に近い、肉厚な白身部分のみを材料にしていたが、それでも「直径18~9cmくらいの玉」の1/4個を使った、と記している。


ニッポンにも似たような「ご当地B級グルメ」が。


愛知県田原市で猛アピール中、『キャベコロ』
本まとめの(ロシアでの)元ネタ投稿より2年ほど前、「平成23年度地元農産物を活用した加工品・料理コンテスト」で最優秀に輝き、2013年ごろから田原市の「ご当地グルメ」として普及推進が進む。
 
http://www.pref.aichi.jp/nogyo-keiei/nogyo-aichi/tokusanhin/kyabekoro/
 
若干、つくりかたは異なり、
  
①キャベツを千切り ②湯がいて湯切り ③最小限のホワイトソースを"つなぎ"に混ぜ丸める ⑤以下、コロッケと同じ…というレシピ。
 
形状もあえて、"たわら型"をウリにしているようだ。