す⊃ぽんはむの”元”NAVERまとめ

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ロシアがウクライナ停戦合意前に仕掛けていたネット情報戦?が、かなり「本気の」恫喝だった

今回のウクライナ停戦合意。ロシアは、世界の非難が注がれるコトも覚悟の上で、あえてウクライナ政府側をビビらせる事に目的を一極集中させるべく、インターネットの持つ即時力や発信力を利用しまくりました。ノーボスチ通信がネットで展開していた大キャンペーン?を軸に、どんな様相だったかを振り返ってみます。


親ロ派の鼻息が荒かった昨年9月10日の掲載写真
砲塔の上のオレンジ色のプレートには「キエフへ(進軍)!」のスローガン。

東部を防衛する、と言うより(このまま西に攻め入って)首都奪還!というホンネが剝き出しです。


国営通信の風刺漫画
ウクライナ政府のポロシェンコ運転手が叫んでいるのは「順調に飛行中!」。

しょせんバスは飛べないし、東側の市民の平和と財産が真っ先に犠牲になる!と、EU加盟を最大限「許されざる危険な政策」扱い。弾劾する絵になっております。


≪余談≫ 「愚かな期待」~今なら返してくれるかも
同じく、ノーボスチのお抱え風刺画家セルゲイ・エルキン氏の近作。

プーチンさんが気を取られている箱は「クリミア」。その切迫感に乗じ北方領土を返還させる策は無いかと画策する日本人に「甘いな。そーは いかねーよww」と冷笑を浴びせております。

あちらの保守系メディアや政策シンクタンクは、一様に今、こういう「警戒」論調を鮮明にしています。安倍首相に無用な譲歩などせぬよう、首脳会談を控えた大統領にクギを刺す狙いがあるのでしょう。


以下↓ 国営ノーボスチ通信のネット掲載記事から


最新「戦況」解説マップ
クリミアはともかく、東部州に領土的野心は微塵も無い、と公言しているロシア政府。しかし、その一方で国内へはこうした「進捗」を速報 ──。

まあ、闘っているのは事実(ウクライナ市民でありつつも、精神的には頑なな)「在ウ・ロシア人」たちであり、ロシア国内にルーツのある親戚ばかりなのであるから、「ロシア人の関心が無い」とか「関心が低い」ワケは無い…のでありますが。


国内の士気を鼓舞する以上に、ウクライナ議会のヨーロッパ寄り議員が閲覧するだろうコトも勘定に入れ、「(暗に)ロ正規軍の介入迫る!」と怖気づかせたいがための、"お祭り花火" ネット戦術だった?


東部(親ロ派)vs西部(政府)、比べてみれば?
いろいろ数字を並べてますが、どうやら・・・・

(1)貧乏ウクライナの財政の2/3を支えるロシア系=東部市民が、武力では政府軍に圧倒されて、西側の、EUかぶれの、クソ税金泥棒どもの圧政に屈してしまう。

(2)働き者の同胞を、怠け者ウクライナ人に隷従させる体制を許していいのか!?

     ……というコトが言いたいらしい^^;比較分析表。


クリミアの軍勢、もしキエフと闘わば?
NATOも加勢してきたとしたら? とかとか、もう最初っから「対ウクライナ宣戦布告ありき」のような戦況分析にも「花を咲かせて」、来るなら来いや!のタカ派気分を盛り上げる記事発信を展開しておりました。

表向きの交渉の場で、プーチン大統領がどう「紳士的な」そぶりを見せても、一方で国営通信社のこういう「お祭り報道」をしゃあしゃあとネットに流されては、それはもうウ政府側としては萎縮せざるを得ませんよねえ。


ぐたぐた言われなくとも、「クリミアは、ロシア固有の領土」
と言って差し支えないほど、長い歴史の中で、計り知れない数のロシア人たちが(血と汗と神経とカネを注ぎまくって)その防衛と統治に奮迅してきた!

…と言いたいらしい、≪半島の歴史≫おさらい特集。


世界の風刺漫画家は、どう見たか(見ているか)?


かくて、9月16日「東部2州に特別な自治権附与」法案に、議会が承認決議
「ロシアの本気」表明の前に、国を事実上、割らざるを得なかったウ政府議会の苦渋の妥協を、世界が目撃するコトとなりました。